<珈琲メモ:焙煎したい2>手網焙煎のイロハ

手網焙煎について以前やり方を
http://coffee-asobi.com/roasting/1508/
こちらで書いていましたが、焙煎をどう考えていくか、みたいなものをまとめようと思います。

手網焙煎器自体は3000円くらいでで買えます。
近所の焙煎店で器具を置いている場合もありますが、普通は年1もうれない製品なので、店頭販売しているところは稀だと思います。

生豆は付き合いの焙煎店でたまに生豆を売っている場合がありますが、売値の設定は割とそのお店ベースで違うところもあり。
いろいろ探してみてください。

生豆はそもそも、収穫から天日干しにして乾燥させた状態です。
湿気の多いところでなければ普通に保ちます。
去年収穫されたものをニュークロップ。
年数が経つものをオールドクロップと言います。
どちらがいいということはなく。
それぞれに良さがある。
一般的には1・2年の生豆が多く、時々、シーズンになると「ニュークロップ」というものが出回ります。

産地によって香り・味・硬さ・形状が異なります。標高が高いところでできた豆は固く、焙煎時に熱が入りにくい⇨火加減の調整が取れにくい。
標高が低ければ豆は柔らかく、火が入りやすい。
手網焙煎は直火で熱を入れるタイプ。
熱風式・半熱風式の焙煎機のように熱をためることができず、コンロの熱を通すような感じ。熱の入れ方が難しいんですね。
機械焙煎より。

なので最初は豆が柔らかいブラジルあたりがオススメなんです。
あと、ブラジルは苦味や酸味も日本人好みなので、飲みやすさもあります。
ちなみに私がすごく固くて痛い目見てたのがグァテマラです。
あれは固い。。
ちょっと調べてみたらブラジルの産地の標高は1100m。
グァテマラのグレードが高い産地の標高は1350m。

自分で焙煎する人は標高というのはチェックしておいてもいいかもね。
これ目安になります。

あと、産地のエリアについてワインと同じように違う産地にいい産地の苗木を持って行き、移植させて品質を向上させるなどの取り組みもされていました。
そのため、品種・形状がに香ることもあります。

でも、重要なのは土壌と水・気候。
ある焙煎士さんに教わってなるほどなーっておもった例があって。
「南魚沼の米はうまい。でも、その苗を別のエリア、海外で例えばベトナムに持って行って同じ味が出せるか?」って話。
南魚沼の土壌・風・水・天気などがあってあの味が出せる。

ということはコーヒーの苗も土壌や気候に合わせて味は変化するわけですね。
いいか悪いかは問えないけど、土の味・水の味はやっぱり大きく影響すると覚えておくといいかもしれません。
これは自分の体感として感じるくらいですが・・
・アジアの豆はナッツみたいな感じ。
その中でインドネシアは独特で、マンデリンなんてチョコやカカオの香りがすごい。
・東アフリカ・南アメリカは果物のようなフルーティーな感じ。
・中南米は・・・・結構試しているけど、ちょっとちゃんと覚えていないので、もっと把握するようにします。。。

手網焙煎の大きな特徴は焙煎の煙です。
焙煎時の煙の香りはドリップした香りの100倍特徴があります。
熱を入れ、生豆の周りにある薄皮が燃え、落ちてチャフになる。
その時の香りと、1ハゼというパンッパンッという弾ける音が鳴るとき、2ハゼでより強い煙が出るタイミング、それぞれ煙を楽しめます。

はっきり言って手網焙煎が一番これを楽しめるし、香りの強さが1番の楽しみですね。
焙煎は火力の調整が難しい。
まあ、一発でうまくできちゃう人がいますけど。
カセットコンロなどは冬場火を出し続けるとだんだん火力が弱くなっていく時があるんですね。
使い続けると缶が冷えてきてしまって、ガスの圧力が弱まるんです。
気をつけながら火力は強めで。
でも、強すぎると焦げたりもするので、塩梅は探ってみてください。

ここでポイント。
「良くも悪くもできたものを飲んでみること」
「あー失敗したー」というできでも実は美味しかったり。

焼きムラがあったとしても、ロースト度合の違う単一豆のブレンドだ!っと思えばそんなに悲観的なことはないんです。
本当。
ただ、生焼けとかは「そもそも豆自体に問題があった」という場合もあるので、明らかに色が変わらなかった豆は取り除きましょう。
っと、こんなところですね。